災害時、停電や断水が起きてしまうと哺乳瓶を洗ったり消毒ができなくなります。
そんなときに役に立つのが「液体ミルク」と「使い捨て哺乳瓶」です。
万が一の場合も安心してミルクを与えられるように、赤ちゃんがいる家庭ではこの2つの備えが欠かせません。
中でも、「災害時に使う」使い捨て哺乳瓶としておすすめな商品は以下の2つです。
・steril-bottle(ステリボトル)
2つの使い捨て哺乳瓶の比較レビューを交えながら、わかりやすい使い方や、万が一の場合は再利用できるかなどのちょっとした疑問について解説します。
・使い捨て哺乳便の使い方
・使い捨て哺乳瓶の疑問について
また、赤ちゃんのいる家庭では停電対策も重要です。
使い捨て哺乳瓶とは?
通常の哺乳瓶は使う前に洗浄・消毒の作業が不可欠ですよね。
使い捨て哺乳瓶は、あらかじめ消毒されているので開封したらミルクを入れるだけで良いお手軽な哺乳瓶です。
持ち運び用にコンパクトになるものが多く、長期保管が可能なので災害対策にぴったりなんです。
使い捨て哺乳瓶を備えるメリット
使い捨て哺乳瓶を備えるメリットしては主に3つあります。
・消毒ができなくても大丈夫
・災害時以外にも旅行や普段のお出かけに便利
通常の哺乳瓶は洗って乾かして消毒してという大変な作業が必要です。
一方、使い捨て哺乳瓶はあらかじめ消毒されていて、使い終わったら捨てるだけなので、洗ったり消毒する必要性がありません。
災害時に貴重な水を哺乳瓶を洗うのに消費しなくて済みますし、衛生面に不安になることなく赤ちゃんにミルクを与えることができます。
また、使い捨て哺乳瓶の魅力は普段のお出かけにも便利なところです。
コンパクトでかさばらないので、カバンの中で場所を取る大きな哺乳瓶を持ち歩く必要が有りません。
使い捨て哺乳瓶のデメリット
使い捨て哺乳瓶のデメリットとして主に2つあります。
・赤ちゃんが不慣れで受け付けない可能性
メリットがたくさんな使い捨て哺乳瓶ですが、一番のデメリットが価格が少々高めな部分です。(平均価格:1つ200〜300円程)
授乳の度に使い捨て哺乳瓶を使うことは価格の面からも現実的ではありません。
普段から備えておきつつ、お出かけや旅行のときに使うことがポイントです。
また、赤ちゃんはミルクの種類や哺乳瓶の形など敏感に感じ取ります。
災害時にいきなり使うと嫌がって飲まない可能性があるので、まずはあらかじめ試してみることが重要です。
使い捨て哺乳瓶ってみんな使っているの?
ここで、実際に使い捨て哺乳瓶を備えたり、使っている人がいるのか見てみましょう。
地震怖いし防災バックの赤子グッズ見直さないとな~。洋服のサイズ変わりすぎてまだロンパースとか入ってる気がする。品薄になる前に持ち運べる消毒不要の使い捨て哺乳瓶ぽちった。 pic.twitter.com/ETNBiemFDB
— ふみ®1y&36w🐘切迫入院中 (@_1026m) May 5, 2020
実家来たのに哺乳瓶忘れたから使い捨ての始めて使ってみた!
蓋しちゃうともう開けられない。
次男グビグビ飲んだ(๑¯ω¯๑)✨
これで648円くらい?だた。
備えておくには良さそう! pic.twitter.com/gszUybIgIq— こけこママ@3y&9m (@kokekomama) May 24, 2020
地震多くて心配だなぁ。我が家ではベビー用の非常袋も用意してる✨
·おむつ、おしりふき、ゴミ袋
·粉ミルク、使い捨て哺乳瓶
·母乳パッド
·新聞紙、ティッシュ
·ジッパー袋
·ウェットティッシュ
·タオル
を入れてますー🛍 pic.twitter.com/EORsehS4qt— えっちゃん®@3m (@3mama252) May 19, 2020
普段から使ってみたり、最近の地震の多さから使い捨て哺乳瓶を備え始めたママたちも増えてきています。
使い捨て哺乳瓶の選び方と比較
災害に備えたい、使い捨て哺乳瓶の選び方は以下を参考にしてください。
・コンパクトに小さくなっているか
・個包装かまとめられているか
乳首が月齢にあっていて使い捨てか
哺乳瓶の乳首のサイズは、穴の大きさによって合う月齢が異なります。
使い捨て哺乳瓶の種類によっては新生児から使用できないものも。
また、乳首の吸い出し調節できるものがあったり、普段の乳首を取り付けられるものまでさまざまです。
コンパクトになっているか
使い捨て哺乳瓶の中には、通常の哺乳瓶と変わらないたためないタイプのものも。
災害でも使えるようにと考えると荷物は少しでもコンパクトのほうがいいので、サイズ感や重さも重要です。
コンパクトさも大事なのですが、赤ちゃんが嫌がらずに飲んでくれることも重要ポイントです
個包装かまとめられているか
使い捨て哺乳瓶の種類によっては1つ1つ個包装になっているものや、1つの箱にまとめて入っているものものがあります。
災害後の衛生面を考えると、個包装であればより安心ですね。
災害後は衛生面がとても気になります
災害時におすすめな2つの使い捨て哺乳瓶の比較
上記の条件から絞った結果以下の2つの使い捨て哺乳瓶がおすすめです。
・steri-bottle(ステリボトル)
以下が2つの使い捨て哺乳瓶を比べた表です。
chu-bo!(チューボ) | steri-bottel(ステリボトル) | |
値段 | ¥260(アマゾン4本入りタイプの1本あたりの価格) | ¥330(アマゾンで5本入タイプの1本あたりの価格) |
大きさ | 縦7.5ccm 直径6.5cm | 縦18cm 横7.5cm 奥行き7.5cm |
重さ | 43.4g(自宅で計量) | 29g(公式) |
メモリ付きか | 20mごとにメモリ付き(最大容量250ml) | 10mlごとにメモリ付き(最大容量240ml) |
コンパクトか | ジャバラ式で使用時に伸ばすタイプでコンパクト | カップ式で重ねられる |
BPAフリーか | BPAフリー | BPAの他、フタル酸もフリー |
ボトルの特徴 | ポリプロピレンでジャバラ式になっているので角度調整できる | ポリプロピレンのカップ式で安定感がある |
乳首の特徴 | 吸い穴が楕円形になっているので、向きを変えるだけで吸い出し量の調整ができる | 丸穴で乳首フードに空気を含まないように工夫されているげっぷ対策構造。傾きで量を調整する |
対象年齢 | 0カ月〜 | 0カ月〜 |
その他の特徴 | 未開封で品質保証5年 |
それぞれ詳しく見ていきます
chu-bo!(チューボ)
「チューボ」は相模ゴム株式会社が販売する使い捨て哺乳瓶です。
chu-bo!のメリット
chu-bo!のメリットとしては以下の理由が挙げられます。
・20ミリごとにメモリつき
・ミルクの吸い出し量が3段階にコントロールできる
・BPAフリーで安心
それぞれ詳しく見ていきましょう
ジャバラ式で角度調整ができる上にコンパクト
写真の通り、チューボの最大の特徴はジャバラ式であることです。
赤ちゃんの首の角度に合わせて哺乳瓶の角度を調整できるので、災害時に授乳枕がなくても安心ですね。
また、使用時に伸ばして使うので持ち運びがコンパクトです。
かなりしっかりした作りなので伸ばすのに思ったより力を入れました。
20ミリごとにメモリつき
ボトルに20ミリごとのメモリが入っているので量がひと目でわかります。
ミルクの吸い出し量が3段階にコントロールできる
チューボのすごいところが、向きを変えるだけで、月齢に合わせてミルクが出る量を調整できることです。
写真には1とかかれていますね。
月齢ごとの使う数字の目安は以下のとおりです。
2:4カ月〜6カ月
3:7カ月以上
合う乳首を探したり、わざわざ変えなくて済むので、チューボ1つで対応OKなのは便利ポイントです。
BPAフリーで安心
赤ちゃん製品では気になる「BPA」が含まれていないので、新生児でも安心して使うことができます。
MEMO
BPA(ビスフェノールA)とは、赤ちゃんに有害な環境ホルモン(病気の可能性をもっている物質)のこと。
chu-bo!のデメリット
乳首がかなり柔らかい
全員にとってのデメリットというわけではないのですが、全然力を入れずにぺしゃっとなるほどに柔らかいので、赤ちゃんの好みが分かれそうです。
赤ちゃんによっては飲みにくい可能性があります。
価格が高め
機能としてはメリットばっかりなチューボですが、やはり価格が高めなのがネックですね。
公式価格は1本300円です。
アマゾンで見ると比較的安価なようですが、それでも260円程でした。
steri-bottle(ステリボトル)
steri-bottel(ステリボトル)はイギリス発の使い捨て哺乳瓶です。
ステリボトルのメリット
ステリボトルのメリットとしては以下の理由が挙げられます。
・軽量&重ねてコンパクト
・ゲップ対策構造乳首
・BPAフリーで安心
まとめてはいっているけれど清潔に取り出せる
写真の通り、個包装のチューボとは異なりまとめてはいっています。(今回は2本入りを購入)
これはダメかなぁと思いきや、乳首にキャップがついた状態で重なっているので 直接触れずに取り出せるのでとても衛生的です。
開封後に封をするためのシールも入っています。
軽量&重ねてコンパクト
1つの重さがわずか29gと超軽量!
ジャバラ式のチューボに比べて高さがあるのがネックなのですが、重ねて入っているので思ったよりもコンパクトです。
ゲップ対策構造乳首
見た目には大きな特徴はないのですが、フード部分に余計な空気が入らない構造になっています。
この乳首も、どの月齢でも飲めるようになっていて、傾きを調節してミルクの出る量をコントロールします。
傾けすぎるとたくさん出てしまって赤ちゃんがむせてしまうので注意が必要です
BPAフリーで安心
チューボと同様、赤ちゃん製品で気になるBPAが含まれていないので新生児でも安心して使うことができます。
ステリボトルのデメリット
乳首をセットしたら外せられない
一度使ってみてわかったのですが、一度乳首をセットするとかなり力を入れても取れません。
割れるんじゃないかという程、変形させてようやく外れるレベルでした。
もちろん、「使い捨て」とう大前提のもと、清潔に使うことができる大きなメリットです。
しかし、お湯を入れてミルクを溶かしてから湯冷ましを入れるという通常の使い方が難しいのでデメリットでもあります。
この点は液体ミルクを使用すれば解消できます
価格が高い
やはり使い捨て哺乳瓶は安価ではありません。
1本あたり330円ほどで、チューボよりも若干お高めでした。
赤ちゃんが使い捨て哺乳瓶を実際に使ってみた
現在10ヶ月の娘が飲んでくれるか、実際にチューボとステリボトルを使ってみました。
MEMO
娘の哺乳瓶歴
生後半年頃に完母→混合にするのに母乳実感で哺乳瓶拒否を克服。以降日中に3回ずつ母乳実感の哺乳瓶を毎日愛用中。
チューボ
パッケージを開封するとキャップに乳首がついていて、本体はケースの中に入っていました。
哺乳瓶を中から取り出してみると、このような3点セットになっています。
また、ジャバラ式のおかげで、すごくコンパクトになっているのがわかります。
乳首がそのままでは取り外せないので、キャップを掴んで隙間を作りながら外すのがポイントです。
離乳食後の120mlを飲ませてみます!
違和感を感じているのか怪訝な顔をしながらも、いつもどおり自分で哺乳瓶を掴んで飲んでくれました。
順調かな?と思いきや、いつもなら数十秒で飲み終わる量が5分ほどかかりました。
嫌がる素振りはありませんでしたが、デメリットの部分で書いた乳首の柔らかさがちょっと飲みづらかった様子です。
時間がかかりつつも、最後までしっかり飲み切ることができました。
チューボのまとめ
・ジャバラ式でコンパクトなので災害時の備えとしてかさばらないのがとてもいい
・赤ちゃんが吸い出す量を乳首の向きだけで調整できる
・娘(10カ月)の場合は嫌がらないけれど、乳首がすごく柔らかいのがちょっと飲みづらそう
ステリボトル
パッケージを開けると乳首の開封の仕方についてこのような取り扱い方法の図解が書いてあります。
外気に触れるのを最小限にするため、使いたい部分だけのビニールを開封することが推奨されています。
ちょっとわかりづらいのでパッケージ側面に書かれている、詳細の説明を見るのがおすすめです。
ビニールを開封して取り出すと、キャップ付きの乳首とカップが入っています。
キャップ付きなので衛生面でとても安心です。
ちなみに、未開封だと5年保証のステリボトルですが、一度開封すると1週間以内の使用が推奨されています。
離乳食後の120mlを飲んでみます!
傾けて口元にもっていくと予想以上に勢いよくミルクが出て、顔にかかるハプニングがありました。
一度コツを掴むと、ごくごく飲みたい10ヶ月の娘には出る量がちょうどよかった様子でした。
はじめに少し手間取ったにも関わらず、チューボより早い4分ほどで飲み切ることができました。
ステリボトルのポイントまとめ
・チューボに比べるとかさばるけれど許容範囲内
・傾けるだけで割といい量がでてくるので低月齢はちょっと注意
・たくさん飲みたい高月齢にはわりとちょうど良さそう
使い捨て哺乳瓶の疑問
使い捨て哺乳瓶に関する疑問をまとめました
どこで売ってるの?
オンラインだと、公式ホームページや楽天・アマゾンのネット通販、実店舗だとトイザらスや赤ちゃん本舗にて購入が可能です。(参照:ステリボトル正規取扱店舗)
再利用していいの?
想像以上にしっかりとした作りなので捨てるのがもったいないと思いがちですが、あくまでも使い捨てを目的として製造されています。
洗浄したり、消毒して再利用はせずに、必ず新しいものを使用しましょう。
まとめ
使い捨て哺乳瓶は種類が豊富ですが、災害用の備えとしておすすめできるのはチューボとステリボトルの2点のみでした。
それぞれにメリットデメリットがありますが、赤ちゃんに合う方を備えると安心です。
大人が非常食の備えが必要なように、赤ちゃんにもミルクと使い捨て哺乳瓶の備えが必要です。
普段のお出かけから使える便利グッズでもあるので、普段使いで赤ちゃんにも慣れてもらいながら備えるのがおすすめです。
また、合わせて液体ミルクも購入を忘れないようにしましょう。
パパ・ママ必見な赤ちゃんに必要な防災グッズリストはこちらから