テレビは、地震が起こると非常に倒れやすい家電の1つで、固定しないととても危険です。
倒れるだけでなく、「飛ぶ」というように日常では到底考えられないことが災害時には起こります。
この記事では、実際にテレビの転倒防止ベルトを設置しながら、付け方や外し方まで解説します。
今回、取り付けるテレビの転倒防止ベルトは「「エレコム(ELECOM)耐震ベルト」」です。
テレビの固定方法とは
家電量販店や100円ショップ、ネットではテレビの転倒防止グッズとして次のようなグッズが販売されています。
耐震ジェル | テレビを滑りにくくする |
ネジ止め式耐震ベルト | 壁とテレビ/テレビ台とテレビをネジで固定する |
粘着式耐震ベルト | テレビ台とテレビを粘着テープで固定する |
耐震ポール | テレビ台とテレビを金属のポールで固定する |
このうち、今回ご紹介するのは粘着式タイプの耐震ベルトです。
他のグッズが気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
テレビは大地震時には立派な凶器となります。近年はテレビが薄くて大きくなってきているので、どうしても倒れやすく、全く対策をしないと思いもよらないケガにつながる恐れもあります。小さな子どもやペットがいる家庭では、地震が起こらなく[…]
「エレコム(ELECOM)耐震ベルト」を選んだ理由
テレビ用の耐震ベルトが数多くある中で、エレコムの耐震ベルトを選んだ理由は3つあります。
設置が簡単にできること
今回購入したエレコムの耐震ベルトは穴あけ不要な強力粘着テープ式です。
ネジや電動ドリルといった工具が不要でペタっとテレビとテレビ台に貼り付けるだけなので非常にお手軽に設置ができます。
女性でも簡単にさくっと設置できました!
耐震試験を実施済みであること
エレコムの耐震ベルトは東日本大震災・熊本地震の再現波にて耐震試験が行われています。
耐震グッズとして「震度7対応」というように表示がある商品は数多くありますが、実際の地震の揺れ方(縦揺れや横揺れ)の試験を実施済の商品の方が安心できます。
地震対策グッズに震度7との表示があると、これなら安心!となりがちですが、耐震試験の有無の表示も一緒に確認するようにしましょう。
比較的安価に購入可能なこと
テレビの転倒防止グッズは2000円〜4000円ほどの商品が多いのですが、エレコムの耐震ベルトは40V型までで2000円ほど、40V〜75V型までで2700円ほどと他社製品を比べても比較的安価な商品です。
ホームセンターや防災用品店に行かなくともアマゾンで気軽に購入できてすぐに届くのが嬉しいですね。
「エレコム(ELECOM)耐震ベルト」の特徴
穴あけ不要な粘着テープ式
エレコムの耐震ベルトの最大の特徴はなんと言っても「穴あけ不要な粘着テープ式」であることです。
現在、テレビの転倒防止ベルトはねじ式の商品が主流であり、粘着テープ式の商品はほとんどみかけません。
テレビの転倒防止ベルトと検索してみてもそのほとんどがテレビ裏側のVESA穴を使用するネジ止め式の商品です。
しかし、わが家のようにまだVESA穴が普及する前に購入したテレビであったり、別の用途ですでにVESA穴を使用済である場合には、ネジ式が使用できません。
わが家も、賃貸で壁を傷つけるわけにもいかないので、テレビとテレビ台を粘着テープで固定できる商品を探していました。
75V型の大きさまで対応
エレコムの耐震ベルトは最大75V型の大きさまで対応しているので、一般的な大きさのテレビでしたら問題ないといえます。
もし75V型以上のテレビをお持ちの方は市販の耐震ベルトでは対応できる商品がなかなかありません。
賃貸でなければ壁掛けテレビにするといった、そもそもテレビが倒れない仕組みを検討してみてください。
エレコム(ELECOM)耐震ベルトの付け方をレビューで解説
エレコムの耐震ベルトを実際に取り付けていきます。
①平らな場所を確認し、ほこりなどをきれいに拭き取る
テレビの裏側には接続部や空気穴など表面がでこぼことしている箇所が多いのですが、できるだけ凹凸がなくまっ平らな場所を設置場所にしてください。
設置場所を決めたら粘着の妨げになるようなほこりや汚れを設置前にきれいにしておきます。
②ベルトの長さを調節
エレコムの耐震ベルトは4cmから22cmまで長さの調節が可能です。
装着後にもベルトの緩みを調節するタイミングがありますが、正直設置後のベルトの調節がなかなか難しかったので、装着前にのタイミングでベルトができるだけたゆまずピンと張った長さに調節しておくことをおすすめします。
③粘着テープで設置する
ベルトの長さを調節したら実際に貼り付けていきます。
テレビ側からでもテレビ台からでも順不同ですが、テレビ側から貼り付けるとベルトを引っ張りながらテレビ台に設置しやすかったように感じました。
また、ベルトの上下は関係ありませんので、どちらか一方を貼り付ければ問題有りません。
④反対側も設置する
テレビ側から設置したので、引っ張ってベルトのたゆみができるだけないようにテレビ台にも設置していきます。
テープが超強力で貼り付けた直後からはがせませんでした。やり直しはきかないと考えた方がよさそうなので注意してください!
⑤ベルトのたるみをなくす
最後にベルトを引っ張って、わずかなたゆみもなくすと設置完了です。
設置後だとベルトの調節が少々やりづらかったので、やはり設置前にできるだけぴったりの長さに事前にしておくことをおすすめします。
設置後は粘着面を安定させるため72時間(3日間ほど)は動かさないようにしてくださいね。
粘着式転倒防止ベルトの外し方
震度7に耐えられるほどの強力な粘着テープなのでひっぱるだけではびくともしません。
わが家ではまだ実際に取り外したことはないのですが、実際に外した方の口コミを見ると周囲を水でぬらしてからナイフを押し込むと外しやすいとのことでしたのでお試しください。
残った粘着テープはシールはがしを使用するときれいにはがせますよ
穴をあけなくてもテレビの転倒防止は可能
穴をあけられず、壁を傷つけることもできない賃貸では、取り入れられるテレビの転倒防止対策は限られていますが、壁に固定せず、穴を開けることなくテレビの固定は可能です。
特に小さい子供やペットがいる家庭では日常的な目線でもテレビが倒れないようにするのは必須であるといえます。
エレコムの粘着テープ式の耐震ベルトは女性でも10分ほどでできるとてもお手軽な対策なのでぜひ取り入れて見てください。