スマホの充電を切らさないためにはもちろん、被災時の貴重な電力として防災グッズに必須なのがモバイルバッテリーです。
しかし、あまりにも種類が多すぎてどのように選んだらいいのか判断が難しいですよね。
そこで今回の記事では、防災グッズとしてのモバイルバッテリーの選び方の解説を交えながら、私も備えているPHILIPSのモバイルバッテリーをご紹介します。
・持ち歩きの防災グッズとしてのベストなモバイルバッテリー
・PHILIPS (フィリップス)DLP6712Nのモバイルバッテリーのレビュー
機械系が苦手な方にもわかりやすく解説します
[目次をクリックすると見たい場所に飛べます]
防災グッズとしての携帯充電器の選び方
本題の前に充電器のお話を少しだけさせてくたさい。
一言で携帯充電器と言っても、防災グッズとして売られているもので
・手回し式
・ソーラー式
・マグネ式
・シガーソケット式
というような種類があります。
この中で防災グッズとして1つベストなものを選んでくださいと言われても、残念ながら選ぶことができません。
それぞれに長所と短所があるので万能な充電器はありません
防災グッズに備えるべき充電器とは?
防災グッズの充電器=手回し充電器と考える方も多いのですが、その認識は間違っています。
その理由は別記事で詳しく解説をしています。
「もしそな」が推奨している、正しい充電器の備え方の一例は次のとおりです。
・1次の備え・・・非常時に持ち出す最低限の防災グッズには「乾電池と乾電池式充電器」
・2次の備え・・・災害が長期化した際の備蓄グッズには「マグネ式充電器(水を使った充電器)」や「小型発電機」や「蓄電池」
このように防災グッズの充電器は特徴に合わせて、少なくとも2種類以上の充電器を備えることが重要です。
この記事では、普段の持ち歩きや避難時の持ち出し用としても活躍する「モバイルバッテリー」に焦点を当てて詳しく見ていきます。
普段から持ち歩くモバイルバッテリーの選び方
防災グッズとして、普段から持ち歩くモバイルバッテリーを購入する際には、以下の基準が目安となります。
・小さい(150×70まで)
・軽い(200g程度まで)
・薄い(15mm程度まで)
・安全対策がされている(PSEマーク)
・スマホのフル充電が約2回可能(容量10000Ah以上)
これらの基準を詳しく解説していきます
急速充電対応
急速充電とは、文字通り早く充電することができる機能のことです。
1A(アンペア)の充電器よりも2Aの充電器のほうが多くの電流を流すことができるようになっています。
MEMO アンペアとは?
電流を表していて、この表示で電気が流れる量がわかります
「もしそな」ではわかりやすく2A以上の充電器を選ぶことをおすすめしています
小さくて軽いこと
充電器の機能が高ければ高いほど、充電器は大きくなり重たくなります。
「持ち歩き」という視点だと、カバンの中で邪魔にならないようにできるだけ小さくて軽いものがいいですよね。
高機能で重たくなった結果、持ち歩かなくなってしまったら本末転倒です。
スマホの重さの平均が150g〜200gと言われていますので、できればその範囲内に収めたいところです。
「もしそな」では、大きさを150mm×70mm程度まで、重さを200g程度までとしました
薄いこと
似たような機能の充電器でも、次のように厚さで好みが分かれるのではないでしょうか。
・スマホ程度の大きさでも良いから薄い方が好みな方
私は薄くて平たいタイプの方が防災ポーチに入れて毎日持ち歩きやすいと判断をしました。
この点は好みで選びましょう。
極端にサイズが小さいものは、あまり聞かないメーカー名だったり保証がなかったりで私は少し心配です
安全対策がされている
モバイルバッテリーの安全対策というのは、「PSEマークの有無」で判断することができます。
MEMO PSEマークとは?
経済産業省が管理しているPSE(電気用品安全法)によって、品質に問題がないと判断された商品につけることができるマークのこと
現在はPSEマークがないものは製造や販売ができないようになっていますが、開始したのが2019年と最近のことなので念の為マークの有無の確認はしましょう。
モバイルバッテリーの発火事件もあったので安全性は大事です
スマホのフル充電が2回以上可能
災害時には、家族と連絡を取り合ったり、防災情報を確認したり、ライト代わりにしたりととにかく充電を消耗しがちです。
スマホのフル充電が1度だけでは不安なので「もしそな」ではフル充電が2回以上(10,000mAh以上)できることを推奨しています。
どれくらい充電できるかは充電器の「mAh(ミリアンペアパワー)」という部分を確認します。
MEMO mAhとは?
ある大きさの電流を流したときに、どれくらいバッテリーが持続するかを表しています。
mAhの数値が大きいほどバッテリーの容量が大きくて、1時間に流れる電流も大きくなります。
例えば、iphone11の容量は3,110mAhなので10,000mAhのモバイルバッテリーなら2回以上ののフル充電が可能となります。
番外編 カラーが選べること
こちらは番外編なのですが、せっかく毎日持ち歩くならモバイルバッテリーも好きな色で選びたいですよね。
モバイルバッテリーはどうしてもブラック系が多いのですが、大手メーカーで安心ができてカラーが豊富なモバイルバッテリーもあります。
個人的にはホワイト系かピンク系といった好みのカラーがあったらいいなーという考えでした
以上のことを踏まえて、私が購入したのがPHILIPSのモバイルバッテリー(DLP6712N)です。
フィリップス PHILIPSモバイルバッテリー DLP6712Nの紹介
フィリップス PHILIPS モバイルバッテリーの基本性能
急速充電機能 | 有り(2.1A) |
サイズ | 15.3 x 7.8 x 1.28 cm |
重量 | 218g |
PSEマークの有無 | 有 |
容量 | 10000mAh |
カラー | ブラック、ホワイト、ピンク、グリーン(新色) |
保証期間 | 1年間 |
その他の特徴 | 出力が2つで2台同時に充電可能、本体が傷つきにくい加工、 |
ほぼ条件クリアですが、実は重さだけちょっと200gをオーバーしてしまいました…が、個人的に優先した部分があるので許容範囲としました!
サイズ感
身長が低い(151cm)の女性が手に持ってみても、スマホと大きさがほとんど変わりません。
重さが221g(公式では218g)で200gオーバーだなぁと悩んだのですが、自分のスマホ(カバー付き)の重さが227gだったので自分の中ではOKとしました。
そして私の決め手の1つでもあった、フィリップスのモバイルバッテリーのポイントはこの薄さ!
おかげで薄めの防災ポーチの中にもすんなりとはいります。
1.22mmほどしかないので、小さめのカバンや薄型ポーチの中でも邪魔をせずすっきりです
2台同時の充電が可能
USBポートが2つあるのは大切です。
家族同時に充電がなくなりそうとなっても一緒にに使うことができるので安心ですね。
また、左のUSBポートは2.1Aに対応なので急速充電が可能となっています。
公式によると1時間半でフル充電が可能とのこと。早くて被災時にも助かりますね!
傷つきにくい加工
他社製品にあまりない特徴に、傷つきにくい加工がされていることがあげられます。
持っていても滑りにくい素材です。
難燃素材で、耐熱・耐衝撃に優れています
安心のフィリップス社製
フィリップスは129年の歴史があるオランダ系企業です。
モバイルバッテリーは他にも安くて軽くて容量が大きいものを探せばいくらでもでてきますが、保証がしっかりしていて安心して購入できるのは大手企業の商品ならではです。
Anker Power Core(アンカーパワーコア)もおすすめ
私が最後の2択で迷ったのがモバイルバッテリー大手Anker社のPower Core10000です。
実は、世界各国で3000万以上の販売数を誇る、ロングセラー商品!
同じ10000mAhの容量と急速充電機能、フィリップスよりも軽い世界最小・最軽量クラスのサイズ感とのことで、本当に迷いました。
結局の最後の決め手は薄さとカラーバリエーションだったのですが、どちらも甲乙つけがたいほど良い商品です。
PHILIPSモバイルバッテリー DLP6712Nのまとめ
私は防災を学ぶまで、安価で見た目がスタイリッシュな充電器を使っていたのですが、調べてみると容量は5,000mAhないほどで無知だったことを痛感しました。
「大容量」や「軽量」という惹かれる言葉や見た目の可愛さだけで選ぶのではなく、この記事でまとめた基準をもとに防災グッズとしてのモバイルバッテリーを選択してみてください。
モバイルバッテリーを含めた持ち歩きの防災ポーチの作り方はこちらから
⇒防災ポーチの作り方を徹底解説