地震や水害と行った災害が発生し、断水が起こってしまうと困るのが「トイレをどうするか」ということです。
お風呂の水を流せばいいから簡易トイレの備えは不要という声もあるのですが、実は断水時にトイレを無理やり流すのは「厳禁」です。
なぜお風呂の水を流してはいけないのか、簡易トイレはどこで、どのくらい買うべきなのかといった簡易トイレに関する疑問をこの記事では解説していきます。
簡易トイレを選ぶポイントもわかりやすくまとめています
お風呂のお水をトイレに流しては行けない理由
トイレは水さえあれば流すことは可能です。
しかし、地震や水害などの災害が起こった場合には、排水管にヒビが入っていたり壊れてしまっていることを想定しなくてはいけません。
なぜなら、排水管が壊れたまま水洗トイレに水を流してしまうと、汚水が溢れたり逆流したりする危険性があるからです。
特にマンションなどの集合住宅の場合は、自分の部屋だけでなく汚水が溢れて他の住民から損害賠償を請求されるといったトラブルが起こりかねません。
排水管の安全が確認できるまでは、簡易トイレ(非常用トイレ)を必ず使用しましょう。
簡易トイレの売っている場所や備えに必要な量とは
簡易トイレはどこで買える?
簡易トイレはAmazonや楽天市場といったネット通販なら確実に購入できます。
またホームセンターやアウトドア専門店、大型スーパーなどでも取り扱いがあります。
ダイソーやセリア、キャンドゥといった100円ショップでも販売されていますが、小にしか対応できない「携帯トイレ」であったり、簡易トイレでも防臭性がカバーできていない商品だったのであまりおすすめできません。
簡易トイレの備えはある程度の「量も」必要なので、100円ショップでたくさんを買うよりも、ネット通販で購入したほうが結果的に安上がりです。
簡易トイレを選ぶおすすめのポイントは?
簡易トイレを選ぶポイントとして、必ず抑えておきたいのが「防臭性があること」です。
災害時にはインフラが麻痺し、「ごみ回収」がされないトラブルが発生してしまう場合があります。
ゴミ回収が復旧するまでの間、使用済みの臭いがする簡易トイレを部屋にそのまま放置するわけには行きません。
「防臭袋付きの簡易トイレ」を選ぶだけで、簡易トイレのゴミ問題も発生しないので、災害時のストレスを減らすことにも繋がります。
我が家のイチオシは「BOSの防臭トイレ」です。
BOSは赤ちゃんのおむつの防臭袋で有名なメーカーで、うんちをしたおむつを袋に入れて放置しても全く臭わなかった経験からもその防臭力には絶大なる信頼があります。
BOSの防臭トイレには、臭いをシャットダウンできる同じ防臭袋が付属しているので、臭わない簡易トイレといえばBOSの防臭トイレ一択であると言えます。
簡易トイレはいくつ必要?
内閣府の防災情報のページでも示されている通り、備蓄量の目安は最低3日分以上とされています。
トイレの回数の平均は1人あたり1日5回とされているので5回×3日分=15回分が最低限ラインとなります。
しかし、簡易トイレの備える量としては1週間分にあたる5回×7日分=35回分をおすすめします。
なぜなら、2011年に発生した東日本大震災では、1週間かかっても水道が復旧した地域は約半数の57%ほどであったこともあり、水道が復旧するまでの時間として1週間を見込んでおくべきだからです。(参照:3月11日の地震により東北電力で発生した広域停電の概要)
妊婦さんや高齢者といったトイレが近い方でしたら1日6回〜7日というように多めに見積もってください
簡易トイレ(凝固剤)の代用方法
簡易トイレの処分方法
簡易トイレや凝固剤の処分方法としては可燃物としてが一般的です。
臭いが漏れるとゴミの回収の方や、周りにも臭いで迷惑をかけてしまいますので、しっかりと縛って臭いがもれないように出す必要があります。
必ずお住まいの自治体の指示に従うようにしてください
トイレは誰もが我慢できないもの
食事や水は多少の我慢は可能ですが、トイレは誰も長時間我慢できるものではありません。
我慢をすると体によくないのはもちろん、膀胱炎と行った健康被害にもつながります。
防災グッズで一番最初に備えるべきものは簡易トイレです。
災害時にも安心してトイレができる環境を災害が起こっていない「今」備えましょう。
\防災の備えの基本はこの3つ/