避難先での防寒対策として欠かせないのがエマージェンシーシート。
100均でも売られている程、手軽に手に入る防災グッズですが、本当に100均で機能性に問題はないのでしょうか?
この記事では100均のエマージェンシーシートとの比較や、私が実際に備えているエマージェンシーシートの紹介をします。
100均のエマージェンシーシートに実は大きな問題点が…?
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防災用のエマージェンシーシート(アルミシート)を備えるメリットとデメリットは?
エマージェンシーシートを備えるメリット
・防寒だけでなく日よけとしても使える
・寝袋の代わりにもなる
阪神淡路大震災が起こったのは寒い時期の1月で、暖がとれずに低体温症に悩まされる方も少なくありませんでした。
そんな時に、防災ポーチや防災リュックに1つあるだけで手軽に身体を温められるのがエマージェンシーシートです。
低体温症は、重症化すると死に至ることもある危険な症状です
また、熱を通さないという性質から夏には日よけとして使用できます。
避難所で寝る際には毛布の代わりに寝袋として使用も可能です。
分厚い毛布を避難所に運ぶことを考えたら、薄くて軽いエマージェンシーシートの機能性が非常に優れているといえます。
エマージェンシーシートのデメリット
・物によってはうるさくて音のトラブルになることも
エマージェンシーシートのデメリットとして、たたみづらいという声は多く聞かれます。
私も実際、使用後にたたもうとしたら開封前と同じ大きさに戻すのに苦労するものもありました。
エマージェンシーシートは非常時以外にも、アウトドア用品やスポーツ観戦でも使えるのでできれば繰り返し使用したいですよね。
物によっては比較的たたみやすかったものもありますよ!
また、エマージェンシーシートの最大の欠点は特有の「シャカシャカ音」が挙げられます。
避難所で眠る際に周りでシャカシャカ音が鳴っていたら、ストレスを感じる上になかなか寝付きにくいですよね。
現在は静音性のエマージェンシーシートも増えてきています
エマージェンシーシート(アルミシート)の選び方
エマージェンシーシートを選ぶポイントは以下のとおりです。
・体をすっぽりと包める大きさ
・できれば音が少ない静音タイプ
耐久性がある
エマージェンシーシートは避難所の中だけでなく、屋外で被災した際に使う場合もあります。
軽量な分、とても薄い素材なので中には強風で破れてしまうようなものも0ではありません。
購入の際には口コミを見て判断することが必要です。
からだをすっぽりと包める大きさ
防寒グッズとして備えるものなので、体全体をおおう大きさであることが最低条件です。
大きめサイズである210cm×130cmほどあれば大人の男性でもすっぽりと入ることができますよ。
できれば音が少ない静音タイプ
避難所では、いつもと違う環境で過ごすことに対して誰しもがわずかながらもストレスを感じています。
そこで起こってしまうのが「音のトラブル」です。
エマージェンシーシートはその素材の特徴のために、使用時にシャカシャカ音が鳴ってしまうものが多く販売されています。
他人と過ごす場所だからこそ、トラブルを避けるために音にも気を遣い、静音性のエマージェンシーシートを選択するべきです。
エマージェンシーシート3種類の比較レビュー
今回はダイソーで購入した100均のエマージェンシーシートと、私も備えているおすすめのサバイバルシート、口コミの評判が良いSOLエマージェンシーシートを比較しました。
以下が3つのエマージェンシーシートを比較した表です。
ダイソーアルミ保温ブランケット | SOLエマージェンシーブランケット | カサカサ音の少ない防寒・保温シート | |
価格 | 110円 | 649円(Amazon価格) | 499円(Amazon価格) |
広げた時 | 約130cm×210cm | 約142cm×213cm | 約130cm×210cm |
収納時 | 約15cm×9cm | 約20cm×11cm | 約11cm×8cm |
重さ | 54g | 82g | 67g |
素材 | PET樹脂(アルミ蒸着) | ヒートシート (ポリエチレンにアルミ蒸着加工) | アルミ二ウム・低密度ポリエチレン |
色 | シルバー | シルバー×オレンジ | シルバー |
100均のアルミ保温ブランケット
まずは安価な100均のアルミ保温ブランケットをレビューしていきます。
今回、ネットでもコンパクトと評判なダイソーのアルミ保温ブランケットを選びました。
中にはアルミ保温ブランケットとジップ付きの袋が入っています。
はじめはこのジップ付き袋の意味がわからなかったのですが、後ほど理解することに…!
100均のアルミ保温ブランケットのメリット
100均で購入するメリットとしてはその価格の安さが飛び抜けています。
人数分必要なエマージェンシーシートは、安価で手に入るとお財布にも優しいですよね。
保温性も、時間はややゆっくり目ですが自分の体温が保温されてじんわり温かくなってきました。
100均のアルミシートのデメリット
100均のアルミシートの最大のデメリットが「シャカシャカ音」。
アルミホイルをくしゃくしゃっと丸めたような音です。
これでは自分も睡眠時に使うのがつらいですし、周りの方にも迷惑な音だと感じ取られても無理はありません。
また、非常にたたみづらいのも大きな欠点でした。
他のエマージェンシーシートは空気を抜きながらたためたのですが、今回の100均のエマージェンシーシートはキレイにまとまらず難しかったです。
もとの袋に戻そうとしたら破れてしまいました…
そのために大きめのジップ付き袋が入っていたのか〜!とここで納得。
100均のアルミ保温ブランケットはこんな人におすすめ
個人的には、総じて値段以外の魅力はあまりありませんでした…
SOLエマージェンシーブランケット
口コミで良いと評判の、SOLエマージェンシーブランケットをレビューしていきます。
片側がオレンジなのにはちゃんとした理由があります
SOLエマージェンシーブランケットのメリット
まずはその色に特徴があります。
シルバーが定番なエマージェンシーシートですが、SOLの場合は要救助者をすぐに見つけられるように目立つオレンジ色になっています。
また、SOLの大きな特徴は体熱の90%を反射させて体温を維持する特殊な素材「ヒートシート(R)」を採用されているところ。
自分も実際に暖かさをすぐに感じられ、口コミを見ていても「富士登山で使用して極寒に耐えられた」との声もあるほど。
想像以上にすぐ温かくなりました!サイズも一番大きめなので子供と一緒に入っても余裕があります。
ヒートシート(R)の素材はポリエチレンなのでアルミ特有のシャカシャカ音がなりにくく、避難所で使うのにも問題ありません。
さらに使用した後も空気を抜きながらたたみやすかったので元の袋に収まりました
SOLエマージェンシーブランケットのデメリット
機能面が充実しているSOLのエマージェンシーブランケットですが、最安値のAmazonで見ても650円ほどなのでエマージェンシーシートの中ではやや高めといえます。
また、大きさ、重さともに一番大きいので防災ポーチに入れて持ち歩くにはちょっと大きいかなと感じます。
防災リュックにはぜひ入れておきたいおすすめエマージェンシーブランケットです
SOLエマージェンシーシートブランケットはこんな人におすすめ
・繰り返し使えるものがほしい
素材も非常にしっかりしていて、使用後も問題なくたためたので問題なく繰り返し使用できます。
\2人用もあります/
ちょっと価格が高くても人気な理由がよくわかります。
カサカサ音の少ない防寒保温シート
最後に、私も備えている一押しのアルミシートをレビューしていきます。
私が選んだ理由はそのコスパが良さ!
カサカサ音の少ない防寒・保温シートのメリット
カサカサ音が少ないという商品名の通り、100均と比べてかなり静かです。
素材はSOLと同じくポリエチレンで、例えるならビニール袋のような音。
アルミのように耳障りなシャカシャカ音ではありません。
暖かさもSOLのほどすぐにとはいはなくても十分に早く温まって問題なしです。
そして静音性のアルミシートのなかでは価格が抜群に安いのが特徴です。
特に3つセットだと999円(2020年8月20日現在)で販売されているので、1つあたり333円で静音性という3COINS並のコスパの良さが実現します。
SOLに比べて収納サイズが小さめなので、よりコンパクトなものが良いという方にもおすすめです。
カサカサ音の少ない防寒・保温シートデメリット
SOLエマージェンシーブランケットのような裏表が別カラーといった大きな特徴がないことです。
100均と比べたら格段に良いけれど、SOLのような特別感のあるエマージェンシーシートではありません。
カサカサ音の少ない防寒・保温シートはこんな人におすすめ
・家庭で多く備える必要がある人
・100均ではちょっと心もとないなと思う人
低価格で、ほしい機能も備わっているので、子どもも大きいから1人1枚ずつという家庭にはベストなのではないでしょうか
エマージェンシーシート(アルミシート)の比較のまとめ
エマージェンシーシートとは薄くて軽いのに圧倒的な保温性をもつので防災グッズには欠かせないものとなっています。
100均だとどうしても静音製まではカバーすることは難しく、薄いために耐久性にも不安が残るものでした。
今後、新しく購入するという方は避難所トラブルを避けるという意味でも、ぜひ静音性のものを選びましょう。
\防災の備えの基本はこの3つ/